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2023.02.07 10:05|自然
「オォ寒い」ポツリとひと言 吐息も凍える如月の朝
骨格露わの雑木林 梢の隙間から解き放つ陽光 
澄み切った天空 宙一面拡がる蒼空 
吸って吐いて大気を呑み込めば
宿る幸せの卵目覚め チクタクと動き始める 

 
「フウフウ」と白息散らばめ 黙々と登る麗月の昼前
敷き詰められた枯葉のけものみち カサカサと心地良く響く
ゆったりゆっくりと中空を旋回する 一羽のトンビ
何を欲するか 寂しいのかい誰か友を探しているのかい
演奏会只中の小鳥囀り聴きながら 歩み続ける 


曇天の空「チラチラ」と小雪舞い 冷え冷えと雪消月の夕闇時
雲の切れ間にキラリと輝く星々 一日の安堵と後悔交叉する瞬間(とき)
裏山にたなびく杉木立ち 無気味な声轟く ホォホォ
「寒いから風邪ひくからお帰りよ」と 告げてるかフクロウ大明神
もはや里山も野辺の道も隠れ無欲に帰る ただ闇夜の静寂

屋敷道
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2023.02.05 11:48|ふる里
国では昭和37年の新産業都市促進法に基づき、地域開発、工業開発の対象として全国13区域を指定した。激しい陳情合戦の末に福島県では常磐地区、郡山地区の指定を受けた。指定前のヒアリングで「常磐地区と郡山地区の間には阿武隈の山々が連なる。開発に支障はないのか」との懸念に対し、当時の佐藤善一郎知事は「阿武隈山地は険しい山で無く、連なる丘だから十二分に開発出来る」と言い切ったそうです。
 そんななだらかな阿武隈山地か丘かは曖昧ですが、そんな山峡に狭小な田畑と国道349号線がウネウネと蛇行しながら続いています。都会にある苛立つ雑踏など微塵もない、若葉愛でる花畑、青葉薫る夕涼み、錦の梢飛び交う小鳥、墨絵の静寂ひと時、四季折々を意識なくスーッと実感出来ちゃんです。都会では当たり前に享受出来る便利グッツは無い無い尽くしですが、何か気が付くとホット息しているんです。
 春先に待ち受ける農作業の為だと、年末からダラダラと過ごし越した由縁で衰えた体力、筋力を少しでも回復したいとの思いから、1日6,000千歩歩こうと携帯片手にチラホラ続けています。雪が降れば、あまりの寒さ募れば億劫になって意気消沈して閉じ籠りしてしまいますが、国道沿いの歩道や里山や野辺の枯葉道を冷たい風と語らいながら黙々と歩いています。
 歩いているとちょっと腹立つことがあります。特に公道沿いが酷いですが、道すがら両脇の法面や乾いた田圃に人為的なゴミ投げ捨てられているんです。ペットボトル、空き缶、お菓子の袋、買い物ビニール袋、時にはお楽しみ宴の痕跡か丸められたテッシュの山々、罪意識なく走行中の車窓からポイと捨てて行くんでしょうが、傍迷惑です。法律でも条例でもいいですから、もっともっと厳しくして「不法投棄物は重い犯罪だからしない」思う誰もが、気持ちよく歩き、走り、ドライブ出来る環境醸成を待ち望みます。
散歩道たんぽぽが2018
2023.02.04 11:18|追想
古希の峰を越えて、喜寿への急勾配をギコチナイ足取りで歩む老人のひとり言だからね、フフーンと馬耳東風に聞き流していいんだよ。
今では一昔、二昔前になったね、戦争直後の混乱期に生まれたんだ。後に堺屋太一が団塊の世代と称した年代だ。第一次、第二次ベビーブームに誕生した世代の一人だよ。あの世代の合計特殊出生率を顧みると、第一次ベビーブーム世代は4.3を超えており、その後1975年まで第二次ベビーブームを含め、ほぼ2.1台で推移していたんだよ。四苦八苦しながら少子化対策に頭抱える現状を見ると次元の異なる別世界だよね。年金介護、医療費とお金のかかる高齢者の社会福祉問題、賢い読者の皆さんお気づきですね、少子化高齢化と一括りにして問題化していますよね。高齢化問題はこの第一次ベビーブーム、第二次ベビーブーム世代に今、後期高齢者、老年者が到来したから、ワンサワンサと高齢者がいるんですよ。生命あるものいつかは枯れ果てて、不老長寿叶ったなんてこと、有史以来ありませんよね。高齢化はこの世代が年々亡くなって、その時期が到来すれば、ラグビーボールの様な自然体の人口ピラミット曲線描くと思いますがねえ。年老いた者ならば、願い思い描く生命の終末期、家族にもまして他人様に迷惑にかけず、健康寿命で命全うし、ある日突然苦しまず、痛みも知らず愛しい人びとに囲まれてポックリクッキリと死出の旅立ちしいたいと思い募っているんじゃないでしょうか。果たしてこの儚い願い叶うものやら、残念至極でありますが、神仏じゃない未だ生身の凡人、五欲なんて遠の昔に失せた老人には知る術なんてありません。

俺達幼い頃、いっぱいガキが居たねえ。野の山、野辺の道を大将を筆頭にワイワイガアガアと騒ぎ立て走り廻ったもんだ。どこの家にもたくさんの家族いたもんね、二世代三世代世帯同居当たり前だったもんね、処には四世代家族なんてもあったもんね。あの時代田舎では役場と農協に勤めている人以外、外での働き口なんぞなかったもんね。だから皆んな世代を超えて家業に勤しんだんだもんだ。田畑、里山へと泥塗れ、汗まみれになって朝早くから、夜中まで無我夢中で働く両親の姿、子供の俺達にズシンと伝わっていたよ。しかしだよね、現金収入乏しかったからね貧しかったよ、日々の食材なんぞほぼ自給自足の粗末な食事だったなあ。そんな中でも家族皆んな労り合い助け合い寄り添いながら喜怒哀楽を過ごしたんだ。祖父母や両親から口癖の様にくどいほど言われたもんだ。「誰も見ていなくても、お天道様が見ているから正直に怠けずに無心に遣るんだよ。人を騙したり嘘をついたりすれば必ず天罰が下るよ」あれが親の躾け、優しさだっただろうね。心がければ他人の痛み、喜怒哀楽判るような気がするもんね。最近つくづく思うよ「俺が、俺が」と余りにも自己本位中心の風潮、「皆で、皆が」って思い遣り希薄になっているもんね。最近問題化した特殊詐欺ってやつここまで落ちたかと、しみじみ感じいるよ。
そういえば、貧しかったあの頃爺ちゃん、婆ちゃんは敬い大切にしたんだよ。何かしらの美味しいものなど頂けば必ずご先祖様に供え、その次には先ず爺ちゃん、婆ちゃんにと食する順番が決まっていたんだ。入浴だって「爺ちゃん、お風呂沸いたよ」っていつも年寄りが一番風呂だったよ。

古民家
2023.02.03 11:22|つぶやき
開催中の通常国会で大きな焦点の一つが、年々下降の一途を辿る人口減少対策だ。とある国の指導者は「異次元の少子化対策を実施する」と公言した。これまで2008年に人口減少に転じてから国ではいろんな人口増加、歯止め策を講じて来たにも関わらず、一向に改善するどころか悪化の一途を辿っている。このままでは国立社会保障・人口問題研究所の推計によると2048年には9,913万人、2060年には8,674万人にまで減少すると見込まれている。大きな要因は他国に較べて余りにも低い出生率にあるという。それでの異次元の少子化対策ぶち上げたと憶測するのですが?マスコミなどは少子化対策の柱となるのは、1)児童手当など経済的支援2)学童保育や病児保育、産後ケアなどの拡充3)働き方改革の推進と3つなるになる模様と伝えている。

それなりの子育て支援策拡充には、異を唱える国民は少ないであろう。しかしだ、これまで出生率を上昇させようと10数年間にわたりバラマキとも疑われるほど税金を費やして来たではないか。目に見える形で出生率改善したのか、子供の声の賑わい戻ったか。胸張って「効果あった」と威張れるか。今回の少子化対策を眺めると、相も変わらずバラマキ中心と写るのは私だけでしょうか。
時代の変容と共に家族の形態や絆感が大きく変わりました。果たして若いお父さん、お母さん達は児童手当アップしたり、学童施設を如何に充実しても更に一人、二人と子供を生んで育てたいと思うんでしょうか。甚だ疑問です。
最近思うのですが、一昔前には描けた適齢期になれば婚姻し、子を産み育てたいというバラ色の将来像を夢見たもんです。現代の若い人達はどうなんでしょう。こんな田舎にさへ周囲には結婚を選択せずにいる若い男女が多数います。ある統計によると、成人未婚の男女に「結婚するか、しないか」と尋ねると約33%の若者が結婚しないと回答したそうです。年収の少ない男と年収の多い女の人は特に比率が高かったそうです。
他国とは違い婚姻を前提している家族観の我が国、高齢化少子化で歪な人口構成な国、少ない若者が結婚像に夢を失くしたならば、そりゃ出生率なんぞ上がりませんよね。喫緊の課題は若者が夢見れる結婚像、幸せになれると思える家族像を示し、結婚して家庭を育んで、子育てすればこんなに素敵で素晴らしい人生になると確信できる環境を整えることじゃないんでしょうか。
 いつもいつも金太郎飴の様なバラマキ施策はもはや限界じゃないですか、長期的な視点で本質を見極めないて対策講じないと、取り返しのつかないと思うなあ。

2020陽光
2023.02.02 09:42|つぶやき
現在通常国会が招集されて、この国が抱える諸問題をあれやこれやと議員バッチを付けた先生方が論議がしている。注目を集めてるのが、ロシア侵攻が世界を震撼させ一気に顕在化した国土防衛の質量の有り様、未だに終息しない厄介なコロナ感染症とどのようにして共存し、不自由のないい日常生活を享受するか、夢も希望も遠くなる一向に進捗ない高齢化少子化対策、ただ戸惑うばかりの生活必需品高騰等々数多ありますが、どれもこれも国の存亡に、人命に係わる問題です。田舎暮らしの年老いた凡人のかすみ目では、とんと処方箋など持ち合わせておらず、おろおろ不安募るばかりです。

我が国ではコロナ感染症が発生してから間もなく3年の猶予が経ちましたが、いろんなワクチン予防薬や治療薬が開発され、暗中模索だった当初の混乱期よりは落ち着いて対処できる世になりました。しかしながら未だコロナ感染症により毎日毎日数百人の命が失われているという事実です。厚生労働省の統計資料によると、1月末現在のコロナ関連死亡者数累計は68,000人弱になったと公表されています。多いと見るか少ないと見るかは各々の読者に委ねたいと思いますが、年代別死亡者グラフを見る限り9割弱余が60代以上の年代なんです。恐らくは既往症をお持ちのお年寄りがコロナに感染して気力体力を維持できず、既往症と感染症同時併発して亡くなっただと思います。皆さん、周囲におられるお年寄りの中で、通院もしない薬も飲まない健康食品を食しないご老人は何人いますか。指折り数えるほどしか居ないとおもいますよ。多くの高齢者は何かしらの既往症を有し、通院すること投薬することは日常の一部になっているんです。ただコロナ感染症の死亡者数を軽視し、見過ごしながら経済がコロナ前に戻った、日常生活が帰って来たと騒ぐ姿を生死を彷徨うお年寄りの眼にはどう映っているんでしょうね。

月食の夜(1)2018
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プロフィール

阿武隈風太郎

Author:阿武隈風太郎
還暦で定年退職し、母の介護と先祖伝来の農地と奮闘する毎日です。原発事故以降地域では、福島県の中山間にある地域ではゴム風船が萎むように、徐々に人口減少が続いています。後継者が去った商店街や農山村ではシャッターの開かない店屋や耕作放棄地の農地が増加しており、「衰退」という熟語が現実味を帯びて心痛みます。厳しい現状にありますが、現実を見つめながらも地域の再興を信じて、湧き上がる想いや日常の出来事など綴りたいと思います。

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