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ひたすら回想儚い願い

2023.02.04 11:18|追想
古希の峰を越えて、喜寿への急勾配をギコチナイ足取りで歩む老人のひとり言だからね、フフーンと馬耳東風に聞き流していいんだよ。
今では一昔、二昔前になったね、戦争直後の混乱期に生まれたんだ。後に堺屋太一が団塊の世代と称した年代だ。第一次、第二次ベビーブームに誕生した世代の一人だよ。あの世代の合計特殊出生率を顧みると、第一次ベビーブーム世代は4.3を超えており、その後1975年まで第二次ベビーブームを含め、ほぼ2.1台で推移していたんだよ。四苦八苦しながら少子化対策に頭抱える現状を見ると次元の異なる別世界だよね。年金介護、医療費とお金のかかる高齢者の社会福祉問題、賢い読者の皆さんお気づきですね、少子化高齢化と一括りにして問題化していますよね。高齢化問題はこの第一次ベビーブーム、第二次ベビーブーム世代に今、後期高齢者、老年者が到来したから、ワンサワンサと高齢者がいるんですよ。生命あるものいつかは枯れ果てて、不老長寿叶ったなんてこと、有史以来ありませんよね。高齢化はこの世代が年々亡くなって、その時期が到来すれば、ラグビーボールの様な自然体の人口ピラミット曲線描くと思いますがねえ。年老いた者ならば、願い思い描く生命の終末期、家族にもまして他人様に迷惑にかけず、健康寿命で命全うし、ある日突然苦しまず、痛みも知らず愛しい人びとに囲まれてポックリクッキリと死出の旅立ちしいたいと思い募っているんじゃないでしょうか。果たしてこの儚い願い叶うものやら、残念至極でありますが、神仏じゃない未だ生身の凡人、五欲なんて遠の昔に失せた老人には知る術なんてありません。

俺達幼い頃、いっぱいガキが居たねえ。野の山、野辺の道を大将を筆頭にワイワイガアガアと騒ぎ立て走り廻ったもんだ。どこの家にもたくさんの家族いたもんね、二世代三世代世帯同居当たり前だったもんね、処には四世代家族なんてもあったもんね。あの時代田舎では役場と農協に勤めている人以外、外での働き口なんぞなかったもんね。だから皆んな世代を超えて家業に勤しんだんだもんだ。田畑、里山へと泥塗れ、汗まみれになって朝早くから、夜中まで無我夢中で働く両親の姿、子供の俺達にズシンと伝わっていたよ。しかしだよね、現金収入乏しかったからね貧しかったよ、日々の食材なんぞほぼ自給自足の粗末な食事だったなあ。そんな中でも家族皆んな労り合い助け合い寄り添いながら喜怒哀楽を過ごしたんだ。祖父母や両親から口癖の様にくどいほど言われたもんだ。「誰も見ていなくても、お天道様が見ているから正直に怠けずに無心に遣るんだよ。人を騙したり嘘をついたりすれば必ず天罰が下るよ」あれが親の躾け、優しさだっただろうね。心がければ他人の痛み、喜怒哀楽判るような気がするもんね。最近つくづく思うよ「俺が、俺が」と余りにも自己本位中心の風潮、「皆で、皆が」って思い遣り希薄になっているもんね。最近問題化した特殊詐欺ってやつここまで落ちたかと、しみじみ感じいるよ。
そういえば、貧しかったあの頃爺ちゃん、婆ちゃんは敬い大切にしたんだよ。何かしらの美味しいものなど頂けば必ずご先祖様に供え、その次には先ず爺ちゃん、婆ちゃんにと食する順番が決まっていたんだ。入浴だって「爺ちゃん、お風呂沸いたよ」っていつも年寄りが一番風呂だったよ。

古民家
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阿武隈風太郎

Author:阿武隈風太郎
還暦で定年退職し、母の介護と先祖伝来の農地と奮闘する毎日です。原発事故以降地域では、福島県の中山間にある地域ではゴム風船が萎むように、徐々に人口減少が続いています。後継者が去った商店街や農山村ではシャッターの開かない店屋や耕作放棄地の農地が増加しており、「衰退」という熟語が現実味を帯びて心痛みます。厳しい現状にありますが、現実を見つめながらも地域の再興を信じて、湧き上がる想いや日常の出来事など綴りたいと思います。

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